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インジゴカルミンを用いたVAL-MAP(原法)の保険診療許可の経緯

インジゴカルミンを用いたVAL-MAP原法(註)を実施したいと思ったが、院内で、インジゴカルミンを肺のマーキング(マッピング)に用いるのは適応外使用であり、自由診療になる恐れがある―などの指摘を受けることがあるかもしれません。しかし、2016年―2017年に行われた先進医療B(微小肺病変に対する切除支援気管支鏡下肺マーキング法の非対照非盲検単群試験(臨床試験登録番号:UMIN000022991))の結果を受けて、2018年3月、関東甲信厚生局から下記の回答を得る形で、インジゴカルミンを用いたVAL-MAPは、保険診療としての実施が認められています。この回答内容は、関東信越地区だけでなく、日本国内すべてに当てはまることを確認しており、本法はすでに全国で広く実施されていますが(肺移植実施施設はこちらからご覧いただけます)、疑問が残る場合は直接、当該地区の厚生局にお問い合わせください。

(註)VAL-MAP 原法:インジゴカルミンを用い、術前に気管支鏡下、経カテーテル的にマッピングを施す方法。その他の色素(例:ICG)を用いた方法や、電磁ナビゲーション気管支鏡を用いた方法、マイクロコイルを併用した方法はこれに含まない。

関東信越厚生局からの回答 (2018年3月8日付)

回答者:関東信越厚生局東京事務所 指導係 横山氏

【問】「病変部位を同定し、切離範囲に対し十分な距離(マージン)を確保」を目的に、K514:肺悪性腫瘍手術又はK514-2:胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術の手術前又は手術中に、インジゴカルミンを気管支鏡下により胸膜下へ噴霧し使用した場合、当該使用は認められるのか。」

【回答】当該手術に関連して、合併症を予防し、安全・確実な手術の遂行のために、インジゴカルミンが手術前又は手術中に使用された場合に限り認められる。ただし、本剤の費用は別に算定できない。

>多くの方々の手で発展してきたVAL-MAP

多くの方々の手で発展してきたVAL-MAP

これまで、多施設共同研究など、日本、そして世界の多くの方々の協力でVAL-MAPは発展してきました。今後も患者さんに理想の治療を提供できるよう、研究開発と普及に努めてまいります。 日本VAL-MAP研究会 〒113-8655 東京都文京区本郷7-3-1 東京大学医学部附属病院 呼吸器外科医局 内 代表 佐藤雅昭

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