VAL-MAP(インジゴカルミンを用いた原法)の概要を文章と動画で紹介します。
VAL-MAP(原法)は、基本的な5つのステップで形成されています。

Sato M, et al. J Thorac Cardiovasc Surg. 2014;147(6):1813-9.より引用
(1)マッピング計画:病変の切除計画に応じ、バーチャル気管支鏡を用いてマッピング(*)の計画をたて、気管支鏡下に各マーキング(*)を行うルートを決定します。
(*)VAL-MAPは複数の色素マーキングによって構成されます。それぞれを「マーキング」とよび、その集合体を「マップ」、それを施すことを「マッピング」と呼んでいます。
(2)気管支鏡下マッピング:気管支鏡下に、カテーテルを用いて複数個所のマーキング(色素噴霧)を行います。通常は局所麻酔・鎮静下に行います。手術の当日、または前日に行われることが大部分です。
(3)マッピング後CT:マッピングの直後にCT撮影を行います。これは、実際のマーキング位置が計画上のマーキング位置とずれることがあり、そのずれを補正することで、より正確な手術を行うことが目的です。
(4)マッピング後CTの3D構成:(3)で撮影したCTをさらに3Dに構成することで、手術時に、病変と各マーキングがどのような位置関係に見えるのかを示します。
(5)手術:(4)で作成した3Dを参考に手術を実施します。